MFAを超えて:アイデンティティは複雑な世界のために進化する

このブログはこちらの英語ブログ(2024年3月7日公開)の翻訳、岸本 卓也によるレビューです。 AIは、ビジネスの成長と加速の可能性を切り開いただけではありません。サイバー攻撃のために攻撃者が使用する、極めて効果的なツールにもなっています。 例えば、AIを利用した有名人のディープフェイクや最近話題になったボイスクローニング詐欺の話を考えてみましょう。これらの事件は、AIを使えば誰でもその人に似た顔の画像や音声、あるいはその両方を手に入れ、その特性を利用して他者を欺くことができることを示しています。   そして、これはまだ始まりに過ぎません。サイバー犯罪者は、高度にパーソナライズされたテキストやスクリプト化された録音を自動化し、エンドユーザーを簡単にだますことができます。攻撃者は…

Businesses at Work 2024:組織基盤の強化に注力

2020年代に入ってから、大きな変化が次々と起こり、あらゆる組織がこの状況に対処する必要に迫られました。ロックダウン、リモートワークへの移行、サプライチェーンの混乱、インフレの拡大、人工知能の台頭などの突然の展開を受け、企業は生き残りをかけて現状維持の姿勢から脱却し、迅速な変革を余儀なくされました。 しかし、2020年代中盤を迎え、状況は落ち着いてきたようです。最近のニュースに踊らされるのではなく、業務の効率、コンプライアンス、安全性を高めるといった組織基盤の強化が再び注目されようになっています。 Oktaの年次レポート「Businesses at Work 2024」では、Okta Integration Networkを利用するお客様から収集・匿名化したデータに基づき…

「The State of Secure Identity Report 2023」の主な調査結果

このブログはこちらの英語ブログ(2024年2月28日公開)の翻訳、岡田 憲昌によるレビューです。 サインアップ詐欺、クレデンシャルスタッフィング、MFAバイパスは、カスタマーアイデンティティを標的とする日常的な脅威です。 アイデンティティは、すべての顧客向けアプリケーションにとって、セキュリティの主要な入口となっています。  オンラインでの花の購入から金融取引まで、顧客のデジタルアイデンティティを確認するために毎日何百万もの認証が行われています。しかし、ログインボックスの背後にあるものに関心があるのは、正当なユーザーだけではありません。ここ数年、カスタマーアイデンティティおよびアクセス管理 (CIAM)システムに対する攻撃の量と複雑さが増しており、その緩和、検出…

Okta Secure Identity Commitmentを発表

本日、Oktaの最高経営責任者(CEO)、トッド・マッキノンは、従業員に以下のメールを送り、アイデンティティ攻撃との戦いで業界をリードするための長期計画「Okta Secure Identity Commitment」を正式に発表しました。 —------------------ 社員の皆さん 先月、Oktaは創業15周年目を迎えました。この節目を振り返りながら、Oktaを「アイコニックカンパニー」として確立するために、共に歩んできた歩みを大変誇りに思います。Oktaは、あらゆるアイデンティティのユースケースに対応し、18,000社以上のお客様をサポートし、Customer Identity CloudとWorkforce Identity Cloud全体で…

共有信号の相互運用性によるセキュリティの強化

このブログはこちらの英語ブログ(2024年2月28日公開)の翻訳、大野 克之によるレビューです。 サイバーセキュリティの状況は絶えず進化しており、柔軟で協調的なソリューションが求められています。Oktaは、異なるベンダー間でシームレスなセキュリティデータ交換を可能にする新たな標準であるShared Signals Framework(SSF)の最前線にいることを誇りにしています。Oktaは、ロンドンで開催されるGartner Identity and Access Management(IAM)サミット の「CAEP interop demo」において、Apple、SailPoint、Ciscoなどの業界リーダーや、SGNL、VeriClouds、Helisoftなどの大手新興企業とともに…

Schuberg Philis社、Okta Workflowsでエンジニアリング時間を6,000時間以上短縮

このブログはこちらの英語ブログ(2024年2月27日公開)の翻訳、及川大樹によるレビューです。 テクノロジーは素晴らしいものです。しかし、情報に精通した有能な人間の手が運用のあり方を導き、対応する領域を広げていくのでなければ何の意味もありません。サーバーとアプリは無限のリソースですが、専門性を備えたプロフェッショナルと彼らの時間はどうでしょうか?それほど無限ではありません。オランダのミッションクリティカルなIT企業、Schuberg Philis社は、このジレンマを十二分に理解しています。それが故に、同社はそういったプロフェッショナルを主導的な立場に置いているのです。 多くの組織がこれまで学んできたように、その秘訣は、エンジニアに時間、自由、ゆとりを与え…

Okta、2023年10月のセキュリティインシデントに関する調査を終了

Oktaが調査を委託した大手サイバーセキュリティフォレンジック会社Stroz Friedbergは、2023年10月公表のセキュリティインシデントに関する独立調査を終了しました。Oktaの調査の結論に変更はなく、Stroz Friedbergは、Oktaがこれまでに判断した以上の悪質な脅威活動の証拠がないことを確認しました。2023年10月公表のセキュリティインシデントのフォレンジック報告書は、Oktaのお客様とパートナー様にご提供しております。これにより、Oktaによるこのインシデントに関する調査は完了しましたが、セキュリティを最優先することは今後も最優先事項です。Oktaは、業界のためにセキュアなアイデンティティへの取り組みをさらに進めていきます。 当社の対応の一環として…

Okta FastPass、デバイスに紐づいたパスコードオプションでフィッシング耐性を拡大

このブログはこちらの英語ブログ(2024年2月6日公開)の翻訳、石橋禎史によるレビューです。 強力なアクセス管理ソリューションは、高いセキュリティ保証水準を確保するよう、相乗効果のある複数のセキュリティ要素を含めた強力なMFA基盤の上に構築しなければなりません。サイバー保険会社からNISTをはじめとする標準策定組織にいたるまで、セキュリティ専門家は可能な限りMFAを実装することを推奨しています。また、どの要素を実装するか検討する際、生体認証はユーザーアイデンティティの確認に非常に効果的な方法であり、知識要素と比べ、盗難やなりすましに対しはるかに高い保護を築くことができます。 生体認証とOkta FastPassを組み合わせたゼロトラストのフィッシング耐性をもつ認証機能なら…

はじめてのOkta Workforce Identity Cloud (WIC) [第4回] 「Phishing resistant」って何だ?

本記事では、Okta Workforce Identity Cloud (以降、Okta WIC) での「Phishing resistant (フィッシング耐性)」について解説します。 Security > Authentication Policiesで、Rule内のTHEN以下の設定を見ると「Phishing resistant」というチェックボックスがあります。 これを有効にすれば「フィッシング攻撃に耐えられるものだけを認証に使う」という指定なんだな、ということは名称から想像がつくと思います。 また、Oktaドキュメントの「フィッシング耐性のある認証」には、FastPassとWebAuthnとの記載があるので、「それらを使えば、フィッシング攻撃に耐えられるんだな…

開発者エクスペリエンスの簡素化:Okta製品の最新機能

Oktaの四半期リリース概要を紹介する時期が訪れました。2023年が終わり、第4四半期(10〜12月)のイノベーションをすべてご紹介できることを嬉しく思います。Okta Privileged Access、フィッシング耐性機能によるセキュリティ強化、Oktaアイデンティティプロセスを拡張して最新のユーザーエクスペリエンスを実現する強力な統合など、最新の機能を詳しくご紹介します。 Workforce Identity Cloudの新機能    セキュリティとITの分野では、イノベーションとテクノロジーの進歩の勢いが高まっています。その中で、組織にとって重要資産を保護し、潜在的な脅威からデータを保護することが、かつてないほど重大な課題となっています。…

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