賢い投資：OktaとAWSで金融サービスを変革

このブログはこちらの英語ブログ（2024年12月31日公開）の参考和訳です。原文と内容に差異がある場合は、原文が優先されます。

他のサービス業界以上に、金融サービス（FSI）では、顧客がそのサービスと関わる方法に大きな変化が起こっています。 実店舗の支店は姿を消しつつあり、顧客がどこからでも、どのデバイスからでもアクセスできることを期待する常時接続のデジタル体験が主流になりつつあります。

顧客の世代交代が進むにつれ、顧客の期待は急速に高まっています。

ミレニアル世代はベビーブーマー世代を追い越し、世界人口で最大の成人集団となりました。この世代はデジタルの世界で育ち、オンラインでサービスにアクセスする際にはスムーズなAmazonのような体験に慣れています。そして、今では金融サービスプロバイダーにも同様の体験を期待しています。もしその体験が期待に満たないものであれば、彼らは喜んで他のサービスを利用します。55歳未満の米国顧客の70%は、より良い体験を得るために銀行を変えると答えています。

顧客が求めるものは何でしょうか？ シンプルでシームレスな財務へのアクセスです。 しかし現在、多くの顧客は使いにくいログイン、一貫性のない体験、同じ情報を繰り返し入力しなければならない複雑なフローに直面しています。 たとえば、顧客は同じ組織が提供する銀行業務と投資商品に対して、それぞれ別のログイン、ポータル、アプリを使用しなければならないかもしれません。これはフラストレーションのたまる体験であり、顧客離れにつながります。

もちろん、セキュリティとコンプライアンスは不可欠です。金融データはサイバー犯罪者にとって格好の標的です。合成アイデンティティ詐欺だけでも銀行に年間60億ドルの損失をもたらしており、世界的に最も急速に増加している金融犯罪のひとつです。同時に、企業はますます厳格化する規制要件への準拠を迫られており、決済、データ保護、サイバーセキュリティ、業務継続性などへのコンプライアンスの必要性も高まっています。

摩擦のない安全なユーザー体験を提供することが何よりも重要です。金融サービスプロバイダーにとって、クラウドへの移行は、より迅速なイノベーションをより低いコストで実現するという、新たな可能性を開くものです。しかし、クラウドの潜在能力を最大限に活用するには、強固なアイデンティティとアクセス管理（IAM）戦略が不可欠であり、強固なセキュリティとユーザーの優れた体験への要求とのバランスを取ることが可能になります。

統合ソリューションの威力

その中心となるのは、アイデンティティに対する統一的なアプローチです。OktaのAuth0のような単一の集中型プラットフォームは、お客様とお客様の顧客が管理するすべてを容易にします。管理者は、ユーザー、デバイス、アプリを一元的に管理できるコンソールを利用できます。一方、顧客は、単一の認証情報セットを介してアクセスするすべてのサービスとデバイスで、パーソナライズされたオムニチャネル体験を楽しむことができます。

この包括的なアプローチは、断片的なシステムを合理化されたプロセスに置き換えることで、より迅速なイノベーションを実現します。金融サービスプロバイダーは、断片的なインフラストラクチャに悩まされることなく、進化する顧客ニーズに対応して、アイデアを迅速に試行し、プロトタイプ化することができます。Oktaを使用することで、市場投入までの時間が6倍速くなり*、競合他社に差をつけ、魅力的な新機能で顧客を魅了することができます。

Oktaのシームレスな統合機能は、M&Aのメリットを迅速に実現するのにも役立ちます。統合アイデンティティプラットフォームは、異種システムやデータサイロを統合する際の摩擦を排除し、価値を即座に引き出すことを可能にします。

Okta Highly Regulated Identityの紹介

金融サービスなどの規制の厳しい業界のリーダーは、セキュリティとユーザーエクスペリエンスを同等に優先するソリューションを必要としています。そのため、Auth0を基盤として構築され、AWSのセキュアなクラウドインフラストラクチャとシームレスに統合する金融グレードのソリューションスイートであるOkta Highly Regulated Identity (HRI)を導入しました。 Financial Grade API (FAPI) と Strong Customer Authentication (SCA) は、ログイン以外の機密性の高い顧客シナリオにおけるセキュリティとプライバシーを向上させながら、コンプライアンスと使いやすさを維持するのに役立ちます。このようにして、FSIプロバイダーは、ポータル、決済システム、CRM、パートナーエコシステムなど、すべてのアプリとサービスを統合IDプラットフォーム上で安全に管理することができます。HRIは、オープンバンキング標準やPSD2、UK Open Banking、FDX、新しい米国の規則であるPDFRなどの規制を可能にし、FSIが次世代の金融サービスを提供できるようにもします。

最後に、OktaとAWSは連携してコンプライアンスの強化に取り組んでいます。金融サービスプロバイダーはすでにクラウドを活用してコンプライアンスと内部監査の簡素化と自動化を進めています。高度に規制されたアイデンティティは、FAPI、PCI DSS、オープンバンキングなど、すべての主要なグローバルな金融基準をサポートしており、お客様の信頼を獲得し、俊敏性を維持しながら、組織がコンプライアンスを順守し続けることを保証します。

金融サービス業界の変化のペースは、顧客の期待の高まりとともに、確実に加速しています。このようなエキサイティングな時代において、セキュリティとコンプライアンスを確保するための堅牢なアーキテクチャを整えていれば、FSIプロバイダーはイノベーションを優先することができます。強力なアイデンティティプラットフォームは、機密性の高い金融データを保護しながらクラウドの力を引き出すために不可欠です。

OktaのAWS統合について、さらに詳しくご覧ください。