ゼロトラストセキュリティの現状 2023
人、資産、インフラストラクチャの安全性を維持するために、全世界の組織がゼロトラストを採用しています。Oktaは、800人以上の意思決定者を対象に、ゼロトラストの導入状況を調査しました。
このレポートでは、61%の全組織が現在ゼロトラストセキュリティの取り組みを実施しており、さらに35%が今後18か月以内の実施を予定していることがわかります。
この他にも、さまざまな興味深い状況が調査結果によって浮き彫りになっています。
ゼロトラストの採用は2021年以降急速に拡大している
この年次調査を2年前に実施した時点で、ゼロトラストに戦略的に取り組んでいると回答した割合は24%にとどまりました。その数字は昨年は55%へと上昇し、今年は61%まで高まりました。
「あなたの組織では、現在、ゼロトラストセキュリティの取り組みを策定し実施していますか? または、今後18か月以内に実施する予定ですか?」
「全世界の組織が、ゼロトラストに向けて具体的な一歩を踏み出しています。働き方が複雑化している現在、世界中の業務ユーザーのコラボレーションを安全に保ち、高い生産性を実現するには、アイデンティティの役割が重要となります」
- David Bradbury
最高セキュリティ責任者
Okta
アイデンティティがミッションクリティカルな役割を果たすようになっている
強力なアイデンティティ/アクセス管理(IAM)が、人と資産を安全に保つための基盤となる戦略であることを認識する組織が増えています。実際、回答者の91%が、ゼロトラスト戦略にとってアイデンティティが重要であると述べています。
どの地域でも、アイデンティティはゼロトラストの取り組みを支援する上で重要な役割を果たしています。特に北米が最も進んでおり、回答者の3分の2近くがアイデンティティを「非常に重要」であると考え、3分の1近くが「ある程度重要」であると考えています。
数字で見る
51%
アイデンティティはゼロトラストにとって非常に重要であると回答
40%
ある程度重要であると回答
ゼロトラストの支出は依然として増え続けている
マクロ経済的圧力によって世界的に予算の引き締めが起こっている中、ゼロトラストの支出は増え続けています。調査回答者の80%が、ゼロトラストセキュリティの取り組みに対する予算が前年より増加したと報告しています。
ゼロトラスト導入の壁はまだ残っている
今年の調査では、ゼロトラストを確立する上での障害として、コストの懸念、テクノロジーのギャップ、プライバシー規制/データセキュリティをはじめとする多様な課題が挙げられました。