アイデンティティ管理のサービスプロバイダーであるOkta, Inc.(本社:米国・サンフランシスコ 以下Okta)は、Okta主催イベント「Oktane21」にて、詐欺とリスク対策、顧客データのオーケストレーション、データプライバシーとコンプライアンス、ソフトウェア開発ライフサイクルといった4つの主要なCustomer Identity分野における事前連携済みアプリ群「Okta Integration Network」の拡充を発表しました。本日から利用できるこれらの新しいインテグレーションは、アイデンティティ機能を活用して、トランザクションの保護からデジタルオンボーディングにいたるまでの非常に複雑なデジタルトランスフォーメーション(DX)の課題解決をサポートします。
COVID-19は、あらゆる業界の企業のデジタル化を加速させました。フィジカルとデジタルのギャップを埋めるエンドツーエンドの体験は、経済において最も重要な競争力となっています。カスタマーエクスペリエンス、セキュリティ、データとプライバシー、アプリケーション開発が最優先課題となっているため、組織はさまざまなツールの使い方を学ばなければなりません。使い勝手の良さとセキュリティを継ぎ目なく最適にするために、これらのシステムやツールとチームが連携する必要があります。今日、企業は、快適なエクスペリエンスを顧客に提供するために高度に統合された拡張可能なアイデンティティプラットフォームを必要としています。
Oktaの最高製品責任者(CPO)であるディヤ・ジョリー(Diya Jolly)は次のように述べています。
「アイデンティティは、デジタルエクスペリエンス・エコシステムにおいて、特にインテグレーションの観点から明確かつユニークな役割を担っています。リスクシグナルをアクセス決定に結びつけることで、ユーザーエクスペリエンスを損ねることなく、デジタルの世界で一般的となっているセキュリティや詐欺のリスクを防ぐことができます。同時に、Okta Workflowsがユーザーエクスペリエンスの向上に果たす役割を拡大するチャンスがあると考えています。Okta Workflowsはリアルタイムのデータオーケストレーションツールとして機能し、カスタマージャーニーの技術スタック全体でアイデンティティを中心としたプロセスを自動化することができます。リスクのシグナリングとカスタマージャーニーを網羅する当社のベストオブブリードのアプローチと、深いインテグレーションカタログを組み合わせることで、Oktaのお客様が堅牢で安全なデジタルエクスペリエンスを構築するためのあらゆる機会を提供します。」
Okta Workflowsによるカスタマーエクスペリエンス全体の自動化
Customer Identity向けOkta Workflowsが利用可能になり、Okta Integration Networkは、ノーコードでの自動化のニーズをサポートする事前インテグレーションを拡充しました。 Hubspot、Mixpanel、SendGrid、その他のコネクタが利用可能になり、複雑なDXのユースケースに対応できるようになりました。 Okta Integration Network内の新しいOkta Workflowsコネクタにより、利用企業は、登録、分析、プライバシーと同意、顧客関係管理など、幅広い顧客体験のユースケースをサポートできます。また、Customer Identity向けOkta Workflowsを使用することで、カスタマーエクスペリエンス技術スタックにまたがるコアテクノロジーセット全体でアイデンティティをシームレスに統合し、活用できます。新しいコネクタは、他の多くのコネクタとともに、更新されたOktaのインテグレーションカタログで検索できます。
Mixpanelの最高経営責任者であるAmir Movafaghi氏は次のように述べています。「Customer Identity向けOkta Integration Networkに参画することで、お客様が登録やログインに関するOktaのデータをMixpanel内で簡単に視覚化できるようになることを大変嬉しく思います。当社は、カスタマージャーニーを理解するための製品分析は非常に重要だと感じており、今回の統合によりそれがさらに可能になります。」
信頼を前提としたリスクエコシステムの構築
今日のデジタル経済での企業は、予期しない攻撃を防御しながら、顧客の信頼を築く必要があります。新しいOkta Risk Ecosystem APIを使用すると、お客様はアイデンティティを活用して、さまざまな外部の行動とトランザクションのリスクシグナルを取り込み、一元化して、正当なユーザーを識別し、デジタルコマースエクスペリエンスを保護できます。 Signal Sciences(現在はFastlyの一部)、HUMAN、F5 Networks、PerimeterXなどのボット検出とWebアプリケーションファイアウォールプロバイダーとの新しいインテグレーションにより、新しいOkta Risk Ecosystem APIを活用して、詐欺関連のリスクシグナルを特定のユーザーに関連付けます。これらの新しいインテグレーションは、リスクと詐欺対策におけるOktaの既存のパートナーシップを強化し、顧客とセキュリティプロファイルの全体像を360度で把握することを促進します。
FastlyのチーフプロダクトアーキテクトであるSean Leach氏は次のように述べています。「Fastlyは、世界最大のブランドに、ボットやアカウントの乗っ取りに対する可視性と保護を提供しています。 Oktaと緊密に連携してリスクシグナルを共有し、相互のお客様に不正の全体像を提供できることを嬉しく思います。予期しないリスクからのシームレスな保護を提供しながらカスタマーエクスペリエンスを改善することは、効果的で安全なデジタルアクセラレーションとなります。私たちは共に攻撃を防ぎ、現代のチームが抱えるニーズを満たすことができます。」
MLBの最高情報セキュリティ責任者であるNeil Boland氏は次のように述べています。「MLBの使命は、ファンが野球のあらゆる側面とつながることを可能にし、オンラインや球場での体験の橋渡しすることです。Oktaがファン向けエクスペリエンスのアイデンティティレイヤーとなることで、我々は非常に魅力的でシームレスなデジタルエクスペリエンスを提供しつつ、お客様のプライバシーとセキュリティを大規模で維持できます」
今回の新しいインテグレーションにより、組織は次のことが可能になります。
- カスタマージャーニーの認証・登録フローにおけるリスク評価と詐欺行為の防止
- 顧客データのダウンストリーム(データフロー上の後続)システムやカスタマーマーケティングシステムへの誘導
- 顧客の同意設定がプライバシーシステムやマーケティングシステムにリアルタイムで伝達されることで、地域毎のプライバシー法の確実な遵守
- 迅速なプロトタイプの開発からDevOpsの自動化まで、ソフトウェア開発ライフサイクル全体でのアイデンティティ統合のスピードアップ
提供開始日
新しいカタログとコネクターを含むCustomer Identity向けのOkta Integration Networkは、本日からokta.com/integrationsで利用可能です。また、Customer Identity向けのOkta Workflowsも本日から一般提供を開始しました。リスクシグナルの取り込みは本日よりアーリーアクセスで利用可能で、OktaのアダプティブMFA(適応型多要素認証)を通じてアクセスできます。