VPN:概要と仕組み

VPN:概要と仕組み

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VPN:概要と仕組み

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仮想プライベートネットワークワーク(VPN)は、ユーザーをインターネット上のリソースと接続します。接続は人の目に触れないよう保護されているため、ある程度のセキュリティとプライバシーが守られます。

VPNシステムは、以前からリモートワークを行う人の間で普及しており、会社のサーバーにログオンする際に使用されてきました。

しかし、一般のユーザーの間でもVPNの人気は高まり、自宅や外出先でのデジタルライフを保護するために利用されています。

What is a VPN

VPNとは

VPNとは、通信を部外者から保護しながら、必要とするデジタルリソースに接続する方法です。

喫茶店でコーヒーを飲みながら、会社のサーバーにアクセスして仕事をする場面を想像してみてください。接続の選択肢は2つあります。

  • 携帯のデータ通信プラン:携帯を使って接続し、資料を読むことも可能です。ただ、その月のデータ通信量を使い切った場合などは、ブラウジングが高くつくことがあります。
  • 喫茶店のWiFi:多くのバーやレストラン、ショッピングセンターなど、人の集まる場では、顧客や消費者に無料のWiFiが提供されています。費用はかかりませんが、プライバシーはまったく保護されていません。

VPNは、お金とプライバシーの問題を同時に解決します。少額の月額料金を支払うだけで、ユーザー名とパスワードを使ってどこからでも接続できます。接続すると、デバイスとVPNの間にトンネルが開通し、その接続は暗号化されます。このトンネルが遮断材のような役割を果たすため、ハッカーや政府、インターネットサービスプロバイダーに通信が盗まれることはありません。

全VPNユーザーの約半数は、セキュリティ上の不安からこの方式を選択しています。これらのユーザーは、データの盗難をおそれているため、プライバシーが保護されるような手段を使うことで安心感を得ています。しかし、以下のような場合にも、VPNが適しているでしょう。

  • 全体的なプライバシー。個人情報の盗難を心配する必要がないとしても、機密性の高い検索を行った場合は、サービスプロバイダーにアクセスされたくないものです。
  • 制限の回避。他の誰かが所有するサーバーを使用するには、所有者のルールに従う必要があります。たとえば、フリーWiFiでは、音楽のダウンロードや、特定のコンテンツの検索ができないことがあります。VPNを使えば、このようなルールに制限されません。
  • 安定した接続。公開サーバーでは、強度が設定できないため、接続が弱くてダウンロードが中断されることがあります。VPNを使用すれば、スムーズで安定した使い心地が保証されます。

アクティビティを他人の目から隠したい理由は人によってさまざまかも知れませんが、VPNへの移行を検討しているのは、あなただけではありません。

知っておきたいVPN用語

VPNテクノロジーは、ビジネス向けに構築されました。ITプロフェッショナルは専門用語を多用するため、VPN関連でよく目にする表現には戸惑いを感じる人も多いでしょう。定義がわかれば、自信を持って検討できるようになります。

ここでは、VPNベンダーが頻繁に使う用語をご紹介します。

  • 暗号化:データはアルゴリズム内を移動して適切に暗号化されます。暗号化されたデータがサーバーから別のサーバーへと移動し、到着後にデコードされます。
  • IPアドレス:数字とピリオドを使って、デバイスとその位置を一意に識別します。
  • IP数:プロバイダーが使用できるIPアドレスの数です。
  • IPSec:IPSec(Internet Protocol Security)とは、VPNが2つのポイントをプライベートに接続する際に使用するルールです。
  • ISP:ISP(Internet Service Provider)は、ユーザーをインターネットに接続します。
  • プロキシ:プロキシサービスは、Webサイトなどのリソースにアクセスするユーザーの実際のIPアドレスを隠します。専門家によれば、VPNサービスを提供すると主張している企業の中には、単純なプロキシサービスを提供しているだけのものもあるようです。プロキシサービスとVPNサービスは、同じではありません。
  • VPNクライアント:これは、デバイス上で動作し、VPNとの接続を迅速かつ簡単にするソフトウェアです。

ベンダー候補がここで挙げていない頭字語を使っていて意味がわからない場合は、サインアップする前に説明してもらうことが大切です。

VPNプロトコルの説明

VPNは、デバイス間でのデータ送信にプロトコル(ルール)を使用します。プロトコルには、それぞれ特徴があり、セキュリティの問題が伴うものもあります。

一般的なVPNプロトコルには、次のようなものがあります。

  • IPSec。暗号化を通じてデータを保護します。他のツールと組み合わせることでセキュリティを強化できます。
  • SSL(Secure Sockets Layer)。2台を接続する前に、認証(ハンドシェイク)を行います。接続のパラメーターは、ハンドシェイク中に設定されます。
  • TLS(Transport Layer Security)。この方式も、ハンドシェイクを行います。
  • PPTP(Point to Point Tunneling Protocol)。この方式は、データの暗号化は行いませんが、抜け道(トンネル)を作ってデータをカプセル化します。

セキュリティ保護のためにVPNが行うこと

VPNの使用には欠点がいくつかあります。たとえば、多くの人が同時にツールを使用している場合、速度が遅くなる可能性があります。しかし、わずらわしい思いをしてでもセキュリティを保護したいという人は少なくありません。

たとえば、80%以上の人は外出先で利用できるWi-Fiネットワークがあればそれに接続します。このような人は、素早いアクセスのためにはリスクを負っても構わないと言います。

しかし、ネットワークを監視している人は、あらゆるキーストロークをコピーし、あらゆるクリックを追跡できるのです。これにより、以下のようなものが盗まれる可能性があります。

  • ユーザー名とパスワードの組み合わせ。 
  • 銀行口座情報。
  • アップロードしたデータ。
  • クライアント名などの企業秘密。

あなたの作業を追跡している人は、あなたがアクセスしたWebサイト、検索した用語、送信したEメールの本文もすべて見ることができます。

VPNによってセッションがカプセル化されれば、Web上であなたを追跡することは難しくなります。銀行サイトで入力する口座情報を見られることがなければ、あなたになりすましてお金を盗まれることもありません。

VPNはISPを隠すこともできます。小さなことのように思えるかもしれませんが、専門家によれば、ISPのような短い文字列からでも大量の情報が引き出せます。ISPを見た人には、あなたが誰で、どこからログインしているかがわかってしまいます。VPNは、それをはるかに難しくします。

VPNがあればオンラインでも100%安全か

VPNは、フリーWiFiやプライベートモデムにはないセキュリティレイヤーを提供します。しかし、VPNを使用すればスパイやのぞき見の心配がまったくないというわけではありません。

スパイウェアをインストールする無法な政府機関や卑劣な企業からの追跡を回避できるように、完全なオンライン匿名性を望む人々もいます。残念ながら、VPNでも完全な保護を提供することはできません。どのようなオンライン環境であれ、完全なプライバシーを実現することは困難です。

VPNは、広告を完全にブロックすることもできません。サイトでCookieを受け入れた場合は、VPNを使用していても、そのサイトにどこまでも追跡されることになります。

VPNプロバイダーも、閲覧履歴にアクセスできます。ISPにつきまとうプライバシーの問題が解決できても、間違ったVPNパートナーを選んだら、別の場所で同じ問題が生じることになります。

VPNを購入する際の重要なヒント4選

VPNパートナーを探す段になったら、複数の会社を評価して自分に適した会社を見つける必要があります。

検討中の会社に次のような質問をしましょう。

  1. 貴社のサーバーについて教えてください。たくさんの顧客からのトラフィックにたくさんのサーバーで対応するのが理想です。遅延時間を短縮したい場合は、サーバーの場所が本社や自宅に近いことも有利になります。
  2. データ量はどのくらいですか?VPN会社では、特定の期間におけるデータ消費量に制限を設けることがよくあります。VPNで行わなければならない作業がたくさん残っているのに制限を超えてしまったら、契約に費用がかかる可能性があります。
  3. どのくらいのデータを保持しますか?いわゆるノーログポリシーを採用し、顧客にたどり着けるデータは一切保存しないVPNもあれば、ごくわずかなデータしか保存しないと約束しているVPNもあります。
  4. トライアル期間はありますか?一部の専門家は、購入前に必ずVPNプロバイダーをテストするようアドバイスしています。自分が必要とする接続性と反応速度が得られるかどうかは、テストしてみなければわかりません。

最終決定を下す前に、必ず質問をしましょう。これは重要な購入なので、時間をかける価値があります。

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参考文献

50 VPN Statistics That Will Make You Reconsider Your Security(2020年4月)G2)

VPN Consumer Usage, Adoption, and Shopping Study: 2020(2020年6月、Security.org)

Why Use a VPN?(2019年6月、Forbes

All the VPN Terms You Need to Know(2019 年12月)CNET)

How to Use a VPN to Protect Your Privacy(2018年5月、ZD Net)

Report: 82 Percent of People Say They Connect to Any Free Wifi That's Available in a Public Place(2020年3月、Decision Data)

What Is a VPN, and Why You Need One(2020年7月、PC Magazine

How — And Why — You Should Use a VPN Anytime You Hop on the Internet(2017年7月、Tech Hive)

A VPN Can Protect Your Online Privacy. But There's a Catch(2017年3月、CNET)

VPNs: What They Do, How They Work, and Why You're Dumb for Not Using One(2013年3月、Gizmodo)

Buying a VPN? Here Are 7 Things to Look For(2020年2月、Tech Radar)

Understanding VPNs and How to Choose One(2017年3月、CNET)

What to Look for When Choosing a VPN(2019年10月、Internet Society)

How to Choose the VPN That's Right for You(2019年1月、ZD Net)

VPN Interest Surges in the U.S. as TikTok and WeChat Users Panic About Access to Chinese Apps(2020年9月、CNBC)