SaaSとは?サービスとしてのソフトウェアの定義

SaaS(サービスとしてのソフトウェア)とは、企業がハードウェアにインストールするアプリケーションの代わりに購入できるクラウドベースのプログラムを指す用語です。

Googleドキュメントを保存したり、Salesforceでスプレッドシートを開いたり、Slackで同僚とつながったりしたことがある方は、SaaS製品を使用したことがあります。

SaaSとは?

SaaSを使うと、企業はソフトウェアをインストールしなくても、クラウドで非常に高度なプログラムを立ち上げることができます。SaaS製品は、コンピューター上で起動する他のプログラムと全く同じように見えるかもしれません。ただし、これらのサービスにWebブラウザやアプリを通じてアクセスする点が異なります。

最初のSaaS製品は1990年代に開発されましたが、クラウドの利用が主流になるまで、この概念は本格的には普及しませんでした。自社施設外で大量のデータを保存でき、なおかつセキュリティと有用性を維持できることが理解されると、SaaSの利用は非常に理にかなっていると感じられるようになりました。

SaaSの使用は今後ますます増加することが見込まれます。たとえばGartnerは、SaaS市場において2022年は1,410億ドル規模に拡大すると予測しています。

パンデミックが発生し、多くの社員が自宅から重要なタスクを行わなければならなかったとき、SaaSはライフラインでした。リソースにアクセスし、生産性を保つために必要だったのは、機能するインターネット接続だけだったのです。

SaaSがなければ、IT技術者の大群が、社員の業務を維持するために、コンピューターにソフトウェアをインストールして回らなければならなかったでしょう。SaaSのおかげでこのような作業は必要ありませんでした。

仕事中に使用する最も洗練されたツールのいくつかは、SaaSから派生したものです。よく知られた例を以下に挙げます。

  • Autodesk 
  • DocuSign 社
  • Dropbox 
  • Slack
  • Spotify

SaaSアプリには、通信ソフトウェアからプロジェクト管理ツールや音楽ストリーミングまで、さまざまなものがあります。

皆さんも、意識せずにこの種のプログラムを扱っていることでしょう。

SaaSの仕組みとは?

もちろん、SaaS市場にはいろいろな種類の製品があります。一見すると、DropboxとSlackにはほとんど共通点がありません。しかし、ツールの根底にある基本構造は同じです。

Saasソリューションは、次のようなものを必要とします。
 

  • ソフトウェア。その名前が示すように、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)は、開発者やコーディング担当者が作成したある種の電子プログラムから始まります。
  • クラウド。ソフトウェアとそのデータはクラウド内に存在します。企業がソフトウェアを購入して、すべてのマシンにインストールするわけではありません。ユーザーは、インターネットにアクセスし、ログインページを見つけて使用を開始します。
  • 料金。ほとんどのSaaS企業では、ユーザー数に応じて価格を設定しています。顧客や従業員が10人なら、100人や200人の企業よりも支払う金額が低くなります。ただし、料金体系はさまざまです。

一部の企業はカスタマイズを提供しています。もし、非常に特殊な作業を行うソフトウェアが必要で、その機能が他の人には受けない場合には、既製の製品を自分に合わせて変更するよう企業に依頼できます。多くの顧客がこのカスタマイズ機能を求めているため、結果的に、対応できるSaaSプロバイダーが増えました。

SaaSの既知のメリット

プログラムを自分のコンピュータにインストールするのではなく、クラウド上で使用する方が良い理由は何でしょうか。SaaSには、今すぐ使いたくなるようなメリットがいくつかあります。

標準的なSaaS製品には、次のようなメリットがあります。

  • データの透明性。99%以上の組織が、データと分析の価値を認めています。SaaS製品は、堅牢なデータ収集ツールを搭載している場合が多く、中には数値の意味を明確にしてくれる視覚化オプションを備えたものもあります。
  • 利用のしやすさ。従業員や顧客は、自分が所有・管理しているデバイスに限らず、任意のWebブラウザやアプリからツールを利用できます。 
  • 堅牢なセキュリティ。SaaSベンダーは、サーバーをオフラインにすることなくソフトウェアを更新できます。もし脅威が発生して企業が緊急のパッチを発行した場合でも、作業は、ユーザーが気づかないまま、すべて舞台裏で行われます。 
  • 節約。ITの責務をアウトソーシングし、SaaSベンダーに問題のトラブルシューティングを任せます。コンピュータの台数分だけソフトウェアの費用を負担するのではなく、ユーザー数に応じて料金を支払います。 
  • 成長をサポート。ビジネスが急成長して、もっと多くのユーザーが参加する必要が出てきたら、サブスクリプションのシート数を増やすだけです。数分でスケールアップできます。

SaaS市場は巨大な上、製品それぞれに特徴があります。ソリューションを探すうちに、ここで紹介した以上のメリットを備えた製品が見つかる可能性もあります。

SaaSの既知のデメリット

SaaS製品のメリットを高く評価する人がいる一方で、困難にぶつかり、これまでの方法を使い続ければ良かったと考える企業もあります。

SaaSに関連してよく起こる問題には、次のようなものがあります。

  • データの所有権。多くの企業にとって、データは重要な資産です。テクノロジーや顧客セット、ファイルは、収益化して活用できる重要な要素です。ベンダーの中には、契約書の中でデータに関する条項を明確にしていないものがあります。ベンダーに資産へのアクセスを意図せず許可してしまった場合、取り戻すのは困難でしょう。
  • セキュリティ。SaaS会社の中には、セキュリティを優先するものとそうでないものがあります。ほとんどのベンダーは、製品の安全性を確保するために最善を尽くしていますが、クラウドデータの盗難は起こり得るものであり、手痛い出費につながる可能性があります。SaaS製品の選択は慎重に行い、自分のデータを保護してくれる企業を選らばなければなりません。 
  • アップタイム。従業員や顧客は、仕事をするために安定したインターネット接続を必要としています。WiFiがダウンすると、仕事もストップしてしまいます。接続の復旧を待つ間も作業できるように、オフライン機能を提供している企業もあります。ただし、すべてのSaaS製品で利用できるわけではありません。
  • ベンダーの廃業。スタートアップが失敗する背後には、ほとんどの場合市場の力があります。自社に必要な製品を選択した(が、他にその製品を選ぶ人がいなかった)場合、その会社が廃業に追い込まれる可能性があります。何もかも失う可能性がないとは言えません。

また、すべての条件を満たしたプログラムがなかなか見つからない場合もあります。SaaS製品をカスタマイズすれば、従来のソフトウェアより高額になるのが普通です。

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参考文献

Gartner Forecasts Worldwide Public Cloud Revenue to Grow 17 Percent in 2020(2019年11月)Gartner)

Customization in SaaS: All You Need to Know About Customizing Software as a Service(2020年6月、Medium)

2020 SaaS Market OverviewSaaS Mag

C-Level Execs Value Data, Have No Idea What to Do With It(2014年1月、CIO

The Top 20 Reasons Startups Fail(2019年11月)CB Insights.

Cloud Provider Stopped Ransomware Attack but Had to Pay Ransom Demand Anyway(2020年7月、ZD Net)

Why Do SaaS Companies With Usage-Based Pricing Grow Faster?(2021年2月、TechCrunch)