Arduino:ログインを簡素化してユーザーコンバージョンを3倍に

20%
前月比のユーザーコンバージョン数の増加率

「Oktaの支援を受けて、開発者が本業の開発に集中できるようになり、その結果、製品のリリースを迅速化できました。Oktaとのパートナーシップと、共同で達成した成果は、当社にとって大きな誇りです」

Xavier Maduraud,

Senior Technical Account Manager,Arduino

Arduinoは、オープンソースのソフトウェアとハードウェアを教育者、学生、そしてあらゆる分野の「クリエイター」に提供することで、IoT革命の民主化を推進しています。クリエイターはArduinoを活用し、自らのアイデアを実用的なプロトタイプへと形にしています。そのプロジェクトは、自動シャツ折りたたみ機から、コロナ禍で多くの人命を救った低コスト人工呼吸器まで多岐にわたります。

Arduinoの革新的なコンセプトは、同社を国際的な成功に導き、毎年3,500万人の訪問者が同社のWebサイトにアクセスしています。しかし、シンプルでアクセスしやすいユーザーエクスペリエンスを実現するというArduinoの取り組みは、自社構築のアイデンティティとアクセス管理(IAM)システムが足かせとなって遅れていました。Arduinoは、小学生からプロのエンジニアまで、幅広い顧客のニーズに応える、最新の安全なIAMプラットフォームを必要としていました。

独自IAMのコストは年間10万ドル

Arduinoは、オープンソースツールを基盤としたIAMソリューションを運用していましたが、保守だけでフルタイムの従業員2人分(約10万ドル)のコストがかかり、最新の状態を維持するのが困難でした。さらに、このソリューションはセキュリティリスクも伴っていました。オープンソースツールのアップストリームに存在するセキュリティの脆弱性が、Arduinoの自社開発ソリューションにも影響を及ぼし、チームによる迅速な対応が不可欠だったためです。こうした状況から、別の選択肢を模索する必要があることは明白でした。

Arduinoは、IDaaS (Identity as a Service) プロバイダーを選択する際に、スケーラビリティ、GDPRコンプライアンス、ユーザーセキュリティの3つを優先しました。こうして、Auth0搭載Okta Customer Identity Cloudを採用しました。

ログインが3倍高速化され、成長が3倍加速

Arduinoには、メインのWebサイトに加えて、eコマースショップ、教育者向けのリソース、クリエイターがプロジェクトを共有できるフォーラムなど、19以上のWebアプリがあります。Arduinoは、Customer Identity Cloudのシングルサインオン(SSO)を使用しているため、ユーザーがこれらのアプリのいずれかにログインすると、残りのアプリにも自動的にログインし、オンボーディングが簡素化されます。

また、ArduinoはCustomer Identity Cloudを使用してGoogleとGitHubでのソーシャルログインを可能にしたことで、Arduinoのチームが予想していた以上にコンバージョンが向上しました。当初は前月比7%の成長を見込んでいましたが、コンバージョンは平均20%増加し、同社はモバイルでのシンプルなエクスペリエンスと1秒未満の認証が功を奏したと評価しています。

Okta Customer Identity Cloudは、開発者が製品をより迅速にリリースできるようにして、バックエンドでのArduinoのスケーリングも高速化しました。例えば、開発者がIoTとAndroidのログインを必要としていたアプリ「Arduino IoT Cloud」では、それぞれ2日半で実装することができました。この迅速な実装により、製品チームは約1か月半早くアプリをロールアウトすることができました。

OktaのセキュリティとサポートはArduinoの製品の一部

ヨーロッパに拠点を置きGDPRの適用を受けるArduinoにとって、プライバシーとセキュリティは非常に重大な課題であり、Customer Identity Cloudプラットフォームが法令遵守と高水準のセキュリティの維持に役立っています。同社が最近展開した多要素認証は、プロフェッショナルユーザーにとって重要な機能であり、すでに20%のユーザーがMFAを採用しています。Arduinoの立場からすると、MFAは単なる優れた機能にとどまらず、競争優位性を築くために製品価値を一層高める要素となっています。

Arduinoは趣味として楽しむ人や学校の教室で人気があるため、同社のユーザーベースには必然的に多くの未成年者が含まれます。Customer Identity Cloudを使い、同社は親や教師などの別の人物にバインドされたエフェメラルアカウントを作成することができました。これは安全であるだけでなく、GDPRにも準拠しており、管理コストと法的コストの削減と排除に役立ちます。Arduinoは、多くのコンプライアンスの責任をOktaに直接委任することで、弁護士が記入したり、レビューしたりしなければならない事務処理の量を減らすることができます。

今後、Arduinoは、オンラインツールへのリモートアクセスがかつてないほど重要になる、新型コロナウイルス後の世界でOktaを使用することを楽しみにしています。同社の担当者は、「Customer Identity Cloudは、市場投入までの時間だけでなく、機能をユーザーにリリースする上でも、明らかに勝者です。なぜなら、私たちにとって認証は製品そのものだからです」と語ります。

お客様について

Arduinoは、約200万人のアクティブユーザーからなる世界的コミュニティを擁する、オープンソースのハードウェア/ソフトウェア/コンテンツプラットフォームです。日用品から人工衛星、複雑な科学機器まで、何千ものプロジェクトを推進し、デバイスの連携によって生まれる未来のユーザーエクスペリエンスを実現するための構成要素をイノベーターに提供しています。この成功は、さまざまな電子ボード、使いやすいツール、コミュニティのコラボレーション、あらゆるレベルに適した実用的なプロジェクト例を組み合わせることで実現しています。

アイデンティティ施策を推進

今すぐ無料トライアルをご利用いただけます。個別のご要望については、お気軽にお問い合わせください。