Businesses at Work 2023
Oktaは、全世界のお客様17,000社とOkta Integration Networkから得た匿名データをもとに、アプリとビジネスの世界的トレンドを先取りするために参考になる洞察を明らかにしました。
激動の時代にもかかわらず、データからはこの一年の驚くべき成長ストーリーを物語っています。組織はセキュリティの重視や効率化への注力、また従業員のメンタルヘルスや体調管理にも気を配り始めていることがわかりました。そして旅行・出張への関心が戻りつつあります。
この状況を、さらに掘り下げてご紹介します。
アジア太平洋地域(APAC)の組織にとっては、セキュリティとコラボレーティブデザインが最重要課題となっています。
従業員の保護、製品の刷新、成功に必要なツールの導入といった分野で、アプリが際立った成長を遂げています。
85%
セキュリティツールのユニークユーザー数が前年比で85%増加
64%
日本で、開発者ツールの顧客数が前年比で64%増加
27%
オーストラリアで、デザインソフトウェアの顧客数が前年比で27%増加
アジア太平洋地域のトップトレンド
トレンドを象徴するキーワードは「多様性」
この一年で世界的に急成長しているツールとして、コラボレーション、コミュニケーション、出張、人事、クラウドプラットフォーム、開発者ツール、セキュリティツールなど、多彩な分野のアプリがランクインしています。中でも、Appleモバイルデバイス管理ツールのKandjiが顕著な成長を見せ、顧客数で前年比172%の伸びを記録しました。
アプリは一つではない
組織は、使命遂行のために広範かつ多数のアプリを利用しています。特に大規模組織(従業員2,000人以上)は、平均211種類のアプリを社内で導入しています。多くの企業が、生産性スイートに加えて、Zoom、Slack、Boxといった「ベストオブブリード」のアプリを導入しています。
「今日のビジネス環境で成功するには、従業員の効率を高め、セキュリティに投資し、顧客対応のイニシアチブを革新することが不可欠です。そのために、多くの企業が不確実性を受け入れています。最新の『Businesses at Work』レポートで、この状況を理解できます」
Todd Mckinnon(Okta CEO/共同創業者)
マルチクラウドの魅力
今年のデータには、2017年以来のトレンドであるマルチクラウドの採用が依然として進行しており、Amazon Web Services(AWS)とGoogle Cloud Platform(GCP)の組み合わせが引き続き最も人気があることが示されています。
アプリを仕事でも生活でも利用
仕事と生活の境界は、アプリの使い方においても曖昧になっています。
従業員がどこからでも安全にアクセスできるように支援
セキュリティは依然として世界的に関心の高い分野ですが、特にアジア太平洋地域で成長に最も勢いが見られます。
46%
セキュリティキー/生体情報の顧客数は前年比で46%増加
211%
セキュリティキー/生体情報のユニークユーザー数は前年比で211%増加
企業は、多要素認証で要素の保証レベル強化に取り組んでいます。保証レベルの低いセキュリティの質問は全体的に成長率が最も低い(顧客数で前年比3%増)のに対して、保証レベルの高いセキュリティキー/生体情報(WebAuthnを含む)は急速に成長しています(顧客数では前年比46%増、ユニークユーザー数では211%増という圧倒的な成長率)。