「Okta Japan Volunteer Day 2024」活動報告:その2 - クリスマスカードプロジェクト
今年9月に実施した「Okta Japan Volunteer Day 2024」の第2弾として、今回はクリスマスカードプロジェクトについてご報告いたします。Okta Japan Volunteer Dayの詳細は前回のブログで紹介しておりますので、ご興味のある方はそちらもご覧ください。
さて、ボランティア活動と聞いてどんなイメージをお持ちですか?みんなが同じ場所で一緒に行う光景を思い浮かべる方が多いと思いますが、日本法人が立ち上がったのは2020年まさにコロナ禍真っ只中でした。世の中在宅勤務が奨励され、Okta Japanにおいては全員出社禁止という中での設立でした。通勤という概念がなくなると多くの人が東京を離れ、豊かな自然に囲まれた環境に身を置き、本当の働きやすさ、時間の有効活用、多幸感を求めました。当然ながらOktaを利用している環境ではどこにいても仕事はできますので、弊社の採用活動においても職種に依るものの居住地はさほど重要ではなく、関東圏外に住む社員も多くおります。私の使命はどこにいても一緒に行えるボランティア活動の機会を作ることでした。この取り組みはコロナ禍を経た今でも支持され、社員はオフィスで参加するか、自宅で自分のペースで取り組むかを選択できるようになっています。
これを実現させてくれているのが、クリスマスカードプロジェクトです。これはNPO法人ワンダーアート代表でホスピタルアーティストの高橋雅子さんが「アートで何ができるか?ではなくアートで何をするか!」を根幹として非常に多くの活動をされている中の1つです。ホスピタルアートにも様々な種類がありますが、我々が参加しているクリスマスカードプロジェクトは、ワンダーアート様が運営する就労継続支援事業所に在籍するアーティストの方がデザインしたオリジナルのクリスマスカードに、手書きのメッセージを添えて入院中の子どもたちに贈るプロジェクトで、2003年から毎年実施されています。昨年は3,900枚のカードを全国の41病院にお届けしたそうです。Okta Japanはこの活動に2021年より参加しています。
毎年、今年作成するカードの表紙デザインはどんなだろう?と楽しみに待ちます。8月中旬頃手元に届いたカードを開封する時のワクワク感はボランティアリーダーの特権ですね。2024年のカードの表紙は赤色で、可愛らしいクリスマスツリーやうさぎのイラストが施してあります。カードを開くと中は真っ白です。今年はここにどんな絵を描こうか、どんな飾り付けをしようか、ポップアップ絵本のような創作に挑戦しようかなど様々なアイデアが沸き起こります。カードを作る時期は9月なのでまだお店にはクリスマスのシールなどは売っていません。ハロウィンのものばかりです。そのため、私はいつも前年のクリスマス時期に翌年のためのクリスマスデザインのテープやシールを買い込みます。それもまた楽しみのひとつです。今年Oktaが作成するカードは60枚でした。参加者の2/3がオフィスで一緒に作成し、遠方に住む社員や子どものいる社員は自宅でご家族と一緒に作成しました。子どもと一緒に作ったカードは実に自由で、一生懸命さが伝わってきます。枠に因われない発想に感心しますし、きっとカードを受け取る子どもたちにもそれが分かるのだと思います。言葉や距離を飛び越えて想いを伝えることに、いつも感動させられます。
一方大人たちはというと、慣れない折り紙に四苦八苦しながらもクリスマスツリーやサンタクロースを折り上げていきます。折り紙が得意な人がサンタクロースを3つ作る間に、たった1つのサンタクロースも完成できない人、下書きもなくスラスラとイラストを描く特技が明らかになる人、諦めずにコツコツ時間をかけて作る人もいれば、すぐに諦めてシールで空間を埋める人、老眼で折り目が見えない!と叫ぶ人、仕事ではないからこその人間味あふれる光景がとても愛おしく思います。最近皆さんは絵を描いたり、折り紙を折ったりしましたか?久々にやると改めて楽しさがわかります。小さな折り目と格闘のうえ、出来上がったサンタクロースをカードに貼り付ける時の達成感はなかなか良いものです。オフィスに集まりみんなで賑やかに作成していくと、あっという間に時間が過ぎていきます。どこに完成度を持っていくかは人それぞれですが、たくさんのカードが今年も出来上がりました。今年はチームビルディングとしてこの機会を使ってくれたチームがあり、昨年にはなかった新しい動きも出てきました。
ワンダーアート様から年明けに、プロジェクトの報告をいただきます。そこにはカードを受け取った子どもたちの喜ぶ笑顔がたくさんあります。やりたいこと、なりたい夢、食べたい物、きっとたくさんのことを諦めて病気である現実と向き合いながら、今を精一杯生きている子どもたち。果たして自分だったらこんなふうにカードを受け取って笑えるだろうかと考えさせられます。すごく疲れていたりストレスを感じている時は特に、誰かの親切を素直に喜んで受け入れることができない時があります。子ども達は自分一人では生きていけないことを理解し、医師や看護師への感謝の気持ちをしっかり持っています。そして毎年届くこのカードの送り主たちに惜しみない愛らしい笑顔を見せてくれます。直接病院に行って手渡すことはできなくても、このように誰かを幸せな笑顔にできるこの活動に携わることで、私も日々の荒んだ心が清められるのです。子どもたちの笑顔を思い浮かべながら、もうすぐやってくるクリスマスの時期、来年のために今年もそろそろ買い出しに出かけてきます。