OktaのSecure Identity Assessmentのご紹介:アイデンティティ負債を削減する方法
このブログはこちらの英語ブログ(2024年10月16日公開)の翻訳、石橋 禎史によるレビューです。
現在の環境を保護する上で、アイデンティティはかつてないほど重要になっています。組織はそれぞれ異なり、直面しているセキュリティの課題もさまざまです。
アイデンティティ負債(アイデンティティ管理の不備などに対応するためのコスト)に対応することは、安全な業務運用を継続するために極めて重要です。ゼロトラストアーキテクチャを導入している組織は、厳格なアクセスコントロールとログ管理の仕組みを導入しており、膨大なセキュリティデータが生成される場合があります。これらのログが適切に管理または分析されていなければ、ログから知見を得ることはできず、アイデンティティインフラが複雑化し、リスクが増大し、セキュリティ負債の増加につながる恐れがあります。
Oktaは、長期的な計画であるOkta Secure Identity Commitmentの下で、社内の体制を厳格に評価し、アイデンティティ管理の手法を改善することで、防御を強化し、進化する脅威に先手を打つための取り組みを重点的に進めています。この長期的な取り組みに基づく価値提供の一環として、アイデンティティ負債を減らし、全体的なセキュリティポスチャを改善するために設計されたプロフェッショナルサービスであるSecure Identity Assessmentを通じてこのプロアクティブなアプローチをお客様にも拡大しています。
アイデンティティ負債の課題
アイデンティティ負債は技術的負債と同様に、許可設定のミス、放置されたアカウント、一貫性のないセキュリティポリシーがチェックされずに放置されると蓄積していく可能性があります。これらのギャップが生じると、侵害のリスクが増大し、法規制を遵守する取り組みも複雑になります。また、運用においても不要なオーバーヘッドが増大します。IBMによると、2023年に3番目に多かった攻撃ベクトルは設定ミスでした。
OktaのSecure Identity Assessmentは、アイデンティティインフラの問題を解決し、脆弱性をプロアクティブに修正し、可能な限り強力なセキュリティポスチャを構築するためのツールと専門知識を提供します。Oktaがセキュリティ負債を管理する社内プログラムから学んだ教訓は、Secure Identity Assessmentに反映されており、複雑化する規制環境においてアイデンティティ負債を削減し、コンプライアンス要件を継続的に遵守するための堅固なモデルとして向上するのに役立っています。
OktaのSecure Identity Assessmentの仕組み
Secure Identity Assessmentは、組織がセキュリティの脆弱性を特定し、アイデンティティ管理の課題を解決するために役立つ実用的な知見を提供します。また、全体的なセキュリティポスチャを強化するための明確な修復計画も提供します。Secure Identity Assessmentは、以下のような方法で活用することができます。
- 包括的なアイデンティティ評価:Secure Identity Assessmentは、設定ミス、放置アカウント、許可設定の異常を特定するのに役立ちます。
- 各組織に合わせてカスタマイズされた修復ロードマップ:組織によって課題はそれぞれ異なります。Secure Identity Assessmentは、お客様がそれぞれ抱えている固有のアイデンティティ環境に応じて具体的で実用的な知見を提供しながら、明確な修復計画を提示します。
- 多層的なアプローチ:Secure Identity Assessmentは、詳細な支援を必要とする大企業、特定の分野で推奨される対策を必要としている中堅企業、自社のリソースで運用できるソリューションを求めている小規模なチームのいずれのニーズに合った柔軟なオプションを提供します。
アイデンティティ負債を軽減するメリット
アイデンティティ負債を軽減するときには、単に課題を特定するだけではなく、測定可能な方法でセキュリティを実際に改善できなければなりません。OktaのSecure Identity Assessmentは、セキュリティの脆弱性につながる恐れのある設定ミス、放置アカウント、許可設定の異常を特定して解決するために役立ちます。Oktaは、アイデンティティインフラを徹底的に評価し、弱点が攻撃される前に、潜在的なギャップを特定して解決します。
また、Oktaは自社に存在していた重大なセキュリティ負債に対処して削減する取り組みを優先して進めてきました。この取り組みの過程で、脆弱性を継続的に評価して修正することが極めて重要であることを目の当たりにしてきました。アイデンティティ環境を評価して改善するこのアプローチにより、Oktaはセキュリティポスチャを強化できました。Oktaはこの経験で培った専門知識をお客様にも拡大し、脅威との闘いにおいてお客様が一歩先を行くことができるように支援します。
Secure Identity Assessmentのソリューションはお客様に合わせてカスタマイズおよびパーソナライズされており、異なる組織に、セキュリティを向上するための同じ推奨事項が提供されることはありません。代わりに、各組織のアイデンティティ環境に基づいてカスタマイズされた修復計画が提供されます。この評価を通じて、組織は以下を実現できます。
- リスク(エクスポージャー)の削減:セキュリティギャップをプロアクティブに解決し、侵害の可能性を最小限に抑制します。
- コンプライアンスの強化:組織が法規制の要件を遵守し、コンプライアンス違反のリスクを軽減できるようにします。
- アイデンティティガバナンスの合理化:重要なタスクの自動化、管理負荷の軽減、運用効率の向上により、アイデンティティ管理を合理化します。
- 従業員の離職率の低下:アイデンティティ負債を解決することで、開発者やITチームの技術的なボトルネックを軽減し、士気を高めることができます。高い特権を持つ従業員の離職や異動がアイデンティティ負債の要因となることもあるため、そのような状況が起こらないように対処できます。
あらゆる組織のニーズに合わせてカスタマイズされたソリューション
Okta Secure Identity Assessmentは、お客様固有のニーズを満たすための柔軟な階層型のアプローチを提供します。
- Premium:専門家の支援の下でロードマップを作成し、詳細な分析を必要とする大企業向けの包括的なディスカバリーセッションから開始します。
- Advanced:アイデンティティ負債の削減に重点を置く中堅組織に最適なアプローチであり、特定の分野で推奨される対策が提供され、パートナーが支援するディスカバリーセッションを受けることができます。
- Essential:小規模なチームや拡張性と柔軟性に優れるソリューションを求めるチームに最適なアプローチであり、自社のペースで評価を開始することも、パートナーによる支援の下で評価することもできます。
自社の目的が、強力なセキュリティ対策の導入、アイデンティティ管理の合理化、コンプライアンスリスクの軽減であっても、Okta Secure Identity Assessmentはアイデンティティ負債をプロアクティブに管理し、セキュリティポスチャを強化するために必要なガイダンスとツールを提供します。
自社の防御を強化する方法、お客様がアイデンティティ負債を軽減するためにOktaがどのように支援できるかについてご相談をお待ちしております。
以上の内容は、原文(英語)の参考和訳であり、原文と内容に差異がある場合は、原文が優先されます。