「SMBs at Work 2024」レポート:SMBが自動化を牽引

このブログはこちらの英語ブログ(2024年8月16日公開)の参考和訳です。

新しいテクノロジーの採用を牽引している中小企業(SMB)のトレンドからは、革新的なプラクティスに関する貴重な洞察を得ることができます。 大企業は比較的既存の方法に固執しがちですが、SMBは生き残りと成長のために最適な解決策を迅速に見つけなければなりません。SMBがどのように投資先を選んでいるかを確認することで、市場のトレンドと革新的なプラクティスに関する貴重な洞察を得られます。

SMBの動向を把握し、この情報を役立てる方法を理解するため、Oktaは「SMBs at Work 2024」レポートを作成しました。また、ブログ記事では、SMBのセキュリティイノベーションと特定のアプリのトレンドについて紹介してきました。

シリーズ最終回となる今回は、自動化について見ていきたいと思います。

SMBが自動化に投資すべき理由とは?

ソフトウェア効率の観点では、自動化が大きな変革をもたらします。開発者、IT担当者、セキュリティ専門家が複数の役割を担っている中小企業が、大企業と同等かそれ以上の速さで前進するためには、自動化が重要な役割を果たします。自動化を活用することで、中小企業は少人数でも生産性を向上させ、従業員数を増やすことなく基幹サービスを加速させることができます。

誤解のないよう付け加えると、自動化は大規模な組織にも大きなメリットをもたらします。しかし、SMBにとって自動化は必須です。人員に限りのあるSMBでは、従業員が複数の職務を担う必要があります。自動化は、反復的なビジネスタスクを実行するための最も重要な要素となり、従業員は重要なイニシアチブに集中できるようになります。

組織がどこをどのように自動化するかによって、「生産性の向上」が具体的にどのようなものになるかが変わります。たとえば、非アクティブなユーザーの特定、IT/セキュリティレポートの作成、通信アラートの送信などの運用や管理者タスクを自動化できます。

セキュリティの自動化も、成長が見込まれる重要な領域です。セキュリティ機能を自動化することで、潜在的な脅威が発生した際の定義済みの対応を自動化し、サイバー攻撃から保護することができます。

自動化は、ライフサイクル管理やアカウント管理にも大きな違いをもたらします。たとえば、入社、異動、離職に伴うユーザーアカウントの作成、更新、取り消しを自動化できます。Oktaは、人事システムからの変更を追跡し、アプリへのアカウントのプロビジョニングを自動化するため、600以上のネイティブの統合を提供しています。入社した従業員にノートPCを発送したり、特定のSlackチャンネルにユーザーを追加したりするといった、ユーザーに関する手動タスクの自動化も含まれます。

ノーコードによる自動化はSMBとの相性が良い

多くのSMBが職場の自動化を目指す中で、ノーコードによる自動化がその解決策となっています。OktaのノーコードソリューションであるOkta Workflowsも急速に導入が拡大しており、コネクタはアプリ間のワークフロー自動化のためのテンプレートとして利用され、企業の円滑な運営を支援しています。

今回、アプリ間の反復プロセスを自動化するコネクタが急速に成長しました。特にコラボレーションアプリが注目されていることがデータに示されていますが、ライフサイクルサポートやセキュリティ自動化も着実に増加しています。これらはすべて、ビジネスの円滑で効率的な運営に貢献します。これは特にSMBにとって興味深いことです。SMBは、競合他社を常に凌駕しながら、小規模な部門横断チームを活用しなければならないことがよくあります

Animated example of no-code automation

SMBにとってのアイデンティティの自動化 

業務が複雑化する中、あらゆる規模の企業が従業員の仕事の効率と効果を高めるための新しい方法を求めています。

多くのSMBにとっては、Okta Workflowsがその答えとなっています。メール送信やチケット作成などの手動の管理タスクは、いくつかの点において従業員数の多い企業よりもSMBに大きな負荷となります。管理業務に専任の担当者がいない企業では、こうした業務に費やされる時間が精神的なリソースや実行力を浪費し、結果的に重要な思考や中核となるビジネス活動が犠牲になります。

多くの場合、SMBプロセスは厳密に標準化されておらず、文書化されていません(1つや2つではなく多くの活動でチームが忙殺されているため)。自動化がないと、特に非同期で発生する作業や多くのサブタスクを伴う作業は管理が難しくなりがちです。従業員のオンボーディングやオフボーディングなど、特にすべてのステップで複数の人が処理する必要があるプロセスでは、時間とリソースを大量に消費する可能性があります。

想定されたユースケースやアプリに人気が集中

この点が重要です。毎日、時には1時間ごとに使うような主要なアプリを思い浮かべてください。ほとんど意識せずに使えるときこそ、最も便利に感じられるのではないでしょうか。

Joiner, mover, leaver automation

トップ10のアプリを独占しているのは、Google、Microsoft、Slack、Salesforceです。Gmail、Google Workspace、Googleスプレッドシートが前年比で成長している中、今年最も人気のあるコネクタの上位4つのうち3つをGoogleが占めています。

先述のとおり、これは驚くことではなく、理にかなっています。プロセスを自動化し、多くの人が頻繁に使用するアプリを連携させることで、最も多くの時間を節約できます。

SMBは今後どのような自動化を導入するのか?

変化する市場やテクノロジーを活用できる俊敏性に優れた企業のトレンドに注目することで、将来の標準となる可能性のある革新的なプラクティスに関して潜在的な洞察を得ることができます。この一年に採用された自動化のオプションに基づいて、SMBが次に向かうべき方向性を以下のようにまとめることができます。

  • 従業員の入社/異動/離職に伴う従業員アカウント管理を完全に自動化し、ライセンスコストを削減するため、人事主導の統合(BambooHRなど)への投資が継続する。
  • セキュリティや、ISO27k、SOC2、NIS2などのフレームワークへのコンプライアンスを証明するため、自動化を使用する。
  • チェックリストで処理される手動タスクをさらに軽減するため、ワークフローを拡張する。

参考資料

あらゆる規模のビジネスは、イノベーションのプレッシャーに常に直面しています。効率と生産性の向上を求める組織にとって、自動化は重要なツールになる可能性があります。イノベーションと成長のためにSMBが何を選択しているのか、「SMBs at Work 2024」レポートで洞察を深めてください。職場の自動化のメリット、ヒント、開始方法に関連するさらなる資料として、自動化関連のブログ記事もご覧ください。

詳細情報

「SMBs at Work 2024」レポート

自動化で始めるアイデンティティ

Okta for SMBs

Okta Workflows

ライフサイクル管理とアプリのプロビジョニング

以上の内容は、原文(英語)の参考和訳であり、原文と内容に差異がある場合は、原文が優先されます。