10アプリの組み込みをたった3ヶ月で実現させた中部電力様 - 事例講演レポート

2024年7月3日にZDNET Japan IT Governance Forumが開催され、~デジタル時代に注目を浴びる、カスタマーアイデンティティ/アクセス管理(CIAM)~というテーマでOkta Customer Identity Cloud (powered by Auth0)をご利用いただいているお客様による事例講演が行われました。この記事では当日ご登壇いただいた中部電力株式会社様のセッションを振り返ります。

お客様事例セッション:「中部電力のDXで生活インフラをもっと便利に、安心に。」

今回のイベントでは中部電力株式会社 DX推進室 ITアーキテクトグループの井戸田 直弥 様によるご講演が行われました。

電力自由化の進展に伴い、新たな成長分野の確立を進める中部電力グループでは、その一環として各グループ会社が提供する顧客向けIDを統一し、グループ全体で一貫した体験を提供することを目指されました。

従来はグループの各事業会社が家庭向けやビジネス向けのWEB会員サービス、高齢者や子どもの見守りアプリなど、多岐にわたるサービスを展開していましたが、会員IDがそれぞれ異なり、統一感を欠いていたと井戸田様は振り返られました。

Okta Customer Identity Cloud採用を通じて目指した3つのこと

そこで同社はTC IDと呼ばれる一つのIDで中部電力グループの全てのサービスにアクセス可能とする統一ID基盤の構築に着手されました。井戸田様によると、統一ID基盤の導入により目指したものは主に3点あり、この解決にあたってOkta Customer Identity Cloudを採用されたとのことです。

このIDを統一する取り組みの結果、複数サービスの利用が促進され、月間アクティブユーザーは年々伸びているというお話をいただきました。また統一ID基盤の導入は、短期間での実装だけでなく、実装から約4年もの間、セキュリティトラブルが一つもないとのことです。

講演では、統合にまつわる苦労話や、顧客サポートの運用を想定した上でのOktaの選定理由、そして終盤ではより良い認証の仕組を実現するための今後の展望までも語っていただき、プロジェクト推進現場の臨場感がとても伝わってくる講演でした。

事例セッションをオンデマンドで公開中

今回の事例の詳細については下記のオンデマンドページよりご視聴いただけます。ぜひ、ご覧ください。

Okta Customer Identity Cloudお客様事例セッション