エージェントのセキュリティ:Active Directoryエージェントを機能強化するための3つのヒント
このブログはこちらの英語ブログ(2024年7月30日公開)の翻訳、池山 邦彦によるレビューです。
企業のディレクトリは、アイデンティティとアクセス管理(IAM)ポリシーの基盤としての役割を担っています。 分散ネットワークでIAMを一元化するために、世界中の組織がMicrosoft Active Directory(AD - LDAPとActive Directoryの違いとは?)を利用しています。しかし、手作業のプロセスに依存しているため、ビジネスの妨げとなることがあります。すでにADを導入している多くの企業は、特にクラウドテクノロジーの採用が増える中で、効率性と安全性を維持しながらインフラストラクチャを最大限に活用する必要があります。Okta ADエージェントを使用してADをOktaと統合することで、この問題に対処できます。
Okta ADエージェントと統合すると、クラウドネイティブソリューションの保守が容易になるというメリットがあり、Oktaのインテリジェントで強力なプロビジョニングとIAMの機能を導入できます。ただし、ここで成功の鍵となるのが、Okta ADエージェントの展開と構成の安全性を確保することです。 以下のヒントで説明するように、過剰にプロビジョニングされた管理者や古いバージョンのエージェントによるリスクを軽減することで、ADエージェントの安全性を確保できます。
過剰にプロビジョニングされた管理者の権限を縮小
以前は、エージェントの表示、管理、登録にはスーパー管理者の権限 許可が必要でした。このやり方では、より広範な管理者に特権付きの権限許可を付与する必要があったため、スーパー管理者が無秩序に増加していました。あるいは、スーパー管理者の数が増えないように、昇格された資格情報を使用する共有アカウントを作成する組織もありました。しかし、これらのアカウントを複数のユーザーが使用していた可能性があるため、MFAを無効にする必要があり、重大なセキュリティリスクが生じていました。
スーパー管理者の問題に対応するため、Oktaはエージェントの管理と登録のための「カスタム管理者ロール」フレームワークによる細かい権限許可を導入しました。これにより、スーパー管理者の権限を縮小してセキュリティポスチャ 態勢を強化し、代わりにカスタムの権限 許可を使用してエージェントを管理できます。エージェントの管理やインストールのみが必要で、基本的な権限許可だけで十分なユーザーは、スーパー管理者の権限許可が不要になります。
一回の設定により自動更新
最新のセキュリティ機能と効率化のメリットを実現するには、ADエージェントを最新の状態に保つ必要があります。このプロセスでは、新しいバージョンがリリースされるたびに、管理者がエージェントのアンインストールと再インストールを実行する必要がありました。
しかし、新しいADエージェント自動更新機能により、エージェントの健全性を保ち、管理者エクスペリエンスを向上させるための自動更新スケジュールを設定できるようになりました。柔軟なスケジューリングにより、管理者は単一または複数のエージェントを必要に応じて自動更新できます。また、業務時間外に更新をスケジュールすることも可能で、ダウンタイムや中断がユーザーに及ぼす影響を最小限に抑えることができます。
最新バージョンのエージェントを採用
近く利用可能になる最新バージョン(v3.18.0)のOkta ADエージェントでも、自動更新スケジュールを設定できるようになります。この新バージョンでは、デバイス登録フローによる展開、有効期間の長いSSWSトークンではなくOAuthトークンとDPoP(Demonstrated Proof of Possession)の使用など、重要なセキュリティ強化が可能となります。
また、新しいバージョンでは、エージェントの登録に使用されたOkta管理者アカウントとは無関係に登録フローと管理フローを作成することで、エージェント管理も保護されます。これにより、エージェントを管理するために共有アカウントを作成する必要がなくなります。
Okta ADエージェントの詳細をご確認ください
過剰な権限を管理者に付与する必要性を排除し、自動更新スケジュールを設定し、最新バージョンのエージェントを活用することで、Okta ADエージェントの利点を最大限に引き出し、潜在的なセキュリティリスクを最小限に抑えることができます。詳細は、製品ドキュメントをご覧ください。
以上の内容は、原文(英語)の参考和訳であり、原文と内容に差異がある場合は、原文が優先されます。